中国雑貨・シノワズリー小物・中国茶 【シノワズリーインテリア香蓮】
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U.香り漂う中国茶に酔う
T.旅の一片(たびのかけら)
U.香り漂う中国茶に酔う
V.こころを満たす香港スイーツ
W.プリザーブドフラワー
X.翡翠の光に願いごと
Y.お気に入りのシノワの中で
Z.チャイナ的幸せのモチーフ
[.香港おすすめマップ
\.シノワを愛でる
].香港の伝統と文化
1.Hongkong 思い出は香りの中に

香港は想い出のいきる街。

今から4年ほど前、しばらく香港に住んでいた。
にぎやかな香港の街を歩くと、いつともなくあちらこちらから、何となく飲茶のいい匂いが・・。

その国にはその国らしい匂いがあるようで、ハワイに住んでいた祖母が送ってくる小包は、
遠い海の向こうから、ようやくやってきた「しけたチョコの匂い」がした。
ある外国の人は日本を「魚の匂い」がすると言ったとか。
「しけたチョコ」の匂いも「魚」の匂いもあくまでも人の感想だけど、
香りは、人の心に深い印象を刻むようだ。

点心の甘い匂いと、漂う中国茶のやさしい香りは、私の想う香港の香りそのもの。

香港にはたくさんの中国茶荘がある、お茶屋さんだ。
歩き疲れては茶荘でよくお茶を頂いた。
どこの茶荘でも観光客と思われてか?ジャンジャンお茶を出してくれるものだから、
かなりの種類の中国茶を制覇させて頂いたかな、と思う。

はるか3000年前、紀元前の中国でお茶は生薬として珍重されていたそうです。
それは毒消しとして果物の皮などと煎じて飲んだとか。
それから4500年以上たった17世紀、
ジャワのオランダ東インド会社を通し、初めてヨーロッパに伝わり、
いまや、伝統を誇るイギリス紅茶もルーツは中国にあったとか。
中国茶は大きな利益をもたらし、その見返りの品としてイギリスは
アヘンを輸出し、アヘン戦争へと進んでいいます。
のち、中国茶はイギリスのみならず世界中の国々へ、そして日本へも伝わったそうです。
 
中国茶の深い香りは、深遠な歴史にあるのかもしれませんね。

私自身の中国茶の知識に長けてはいないのですが、
その香りと甘味に魅せられたくさんのお茶をいただいた経験から、
シンプルにおいしい、芳しいな、と思う中国茶を
ご紹介させていただくことに致しました。

シノワズリーな空間を愛でるなら、最後のポイントは「香」と感じました。

お気に入りの香りは、インテリアをも引き立て、お部屋に精気を生みます。
午後のひととき、芳しい中国茶を召し上がれ。

2.おもしろ中国紀行
お茶になる葉は何の葉かご存知ですか?
中国茶も日本茶もインドの紅茶も、なんと同じ茶樹からなります。
学名を「カメリア・シネンシス」というツバキ科の植物です。
よく知る椿の葉とは姿はよく似てるけれど、成分が全く違います。

茶樹の原産地は中国の雲南から福建にかけて自生していたようで、
二つの系統に分かれます。
一つは「アッサム種」もうひとつは「中国種」。
違いの一つは葉の大きさ
「中国種」が縦6〜9cmで、「アッサム種」はその倍ほどになります。
その同じ茶葉から、加工方法を変えることによって違うお茶になるのです。
中国茶だけでも一万からの種類があるといわれてますから、
その変身ぶりは摩訶不思議ですね。

古代の人々が、どれほどお茶を珍重し愛情をかけ手をかけてきたかがうかがえます。

3.中国茶の種類

茶葉と水色と加工方法によって6種類に分類
 

T.緑茶(リュウチャ) 葉を発酵せずに作るタイプで、日本茶の緑茶と基本的には同じです。
日本茶ほどの渋みはなくさっぱりまろやかに感じます。
龍井茶(ロンジンチャ)が有名。                   
(当店でのご紹介のお茶はありません)

U.白茶(バイチャ) 白茶は茶葉に白い産毛に包まれてる様子からつけられました。
香港では白茶の代表、壽眉茶(ソウメイチャア)が飲茶でもよく飲まれてて私もお気に入りです。さわやかでどんなお料理にもあいます。
当店では、壽眉茶(ソウメイチャア)のワンランク上の白牡丹(シロボタン)をご紹介してます。

V.黄茶(ファンチャ) 手間がかかるため生産量の少ない貴重なお茶です。
明の時代には文献に登場してるほど歴史のあるお茶です。緑茶に近い味わいです。
(当店ご紹介のお茶はありません)

W.青茶(チンチャ) 日本で一番有名な烏龍茶を代表する半発酵茶。
バリエーションも多く、フルーティーな味わいやほのかなミルクの香りのお茶など深みの中に楽しさを感じさせるお茶です。

当店ご紹介のお茶・・・大紅袍(ダイコウホウ)
              金萱茶(キンセンチャ)

X.黒茶(ヘイチャ) 緑茶を発酵させ、蒸して固めた後発酵茶。
茶葉を麹黴(こうじかび)の働きによって発酵させているので、湿った木のような独特の香りと存在感ある味わいは日本茶にない美味しさがあります。

当店ご紹介のお茶・・・プアール小沱茶(プーアールショウトウチャ)

Y.紅茶(ホンチャ) イギリスの紅茶のもとになったのが中国茶。完全発酵茶。
中国紅茶はイギリス紅茶のようにブレンドしたりミルクや砂糖をいれたりせず、そのままで頂きます。
香港はイギリス領だったからなかなか紅茶は美味しかったです。
以前、香港の友人は、ライチ紅茶に少しの砂糖を入れて冷やしたものを淹れてくれました。ほんのり甘いライチ茶は夏にピッタリです。
(当店ご紹介のお茶はありません

番外編 T.花茶

3タイプあります。
1) 青茶や黒茶や紅茶などの茶葉に混ぜたもの
2)花の香りを茶葉に移したもの
3)花自体をお茶として頂くもの

ジャスミン・菊・桂花・メイクイ(バラ科)が有名です。
見た目にも美しく、香りを楽しみ、その効能も注目をあつめています。香港では、茶葉にブレンドしたものがよく飲まれてました。例えば、普(サンズイに耳)茶+菊花

当店ご紹介のお茶・・・メイクイ茶・茉莉龍珠茶

U.工芸茶 80年代後半あたりから作られた工芸茶。茶葉を花茶などと組み合わせ糸でしばっては作ります。
お茶の花がパッと!咲く可愛い工芸茶、中国ならではの茶です。

当店ご紹介のお茶・・・桂花茉莉茶
4.中国茶の効能

医食同源の考えの根づく中国では、
古くから、お茶は嗜好品としてより薬として飲まれていたようです。

香港では、6月からはライチがおいしい季節。
ある年の7月、甘くて、まん丸くて、プリプリのライチのおいしさに、
毎日たくさん食べてしまいました。
1週間もすると、なぜだか?全身が痒くて痒くてたまらなくてビックリ!
どうも、ライチはアクがあるらしく食べすぎると、そんなこともあるそうです。

そんな時、香港の友人から菊花茶を飲むようにすすめられました。
菊花には、肌あれなどから来る体の熱を下げたり、また、目の疲労回復や
爽やかな菊の香りに心を癒す働きがあるようです。

また、香港では、飲茶のときはよくプアール茶をいただきます。
余分な脂を流してくれるせいか、口の中がさっぱりします。
プアール茶は痩せるお茶として有名になりましたが、
直接的に痩せる効果があるわけではなく、食べ物の脂肪を分解しやすくさせ、
血液中の脂肪酸の増大を抑える働きがあるという事のようです。

中国茶は日常のなかで、それぞれが健康に通じる意味合いを持ち、
生活に溶け込んでいるように感じます。
何より、温かく芳しいお茶を、ゆっくりと口に含んだときの幸福感はだれもが感じることでしょう。

5.中国茶の淹れ方
@白茶   白牡丹
A青茶   清香鉄観音
B緑茶   大紅袍(岩茶)
C青茶   金萓茶
D黒茶   雲南小沱茶
E花茶   メイグイ花茶  
F花茶   茉莉龍珠
G工芸茶 桂花茉莉茶

気軽に楽しんで頂くため、
ティーカップとティースプーンでの淹れ方を中心にご紹介しています。

お使い頂くもの / 中国蓋付茶器又はティーカップ
   ティースプーン



@ はくぼたん 白牡丹

  香港では一般に飲まれているお茶です。
さっぱりしながら中国茶特有の甘みがあり毎日飲むのに適したお茶です。

 淹れ方
@ ティースプーン2杯に 一人分の80℃のお湯をそそぎ 3分。
やや長めに お茶を抽出してください。

ワンポイント
夏は 濃く出して少しの蜂蜜を混ぜよく冷やしていただいてもおいしく
また 薔薇花茶や菊茶とのブレンドも相性が良いですよ。

 効 能
体内の熱を取り去り 消炎・利尿・血液を清める。
欧米で行われた実験では 白茶はガン細胞の形成を
早期で抑える成分を含むと報告されている。



Aせいかてっかんのん清香鉄観音

鉄観音の名前の由来は、明の時代、
茶農が観音様の側の土地に茶樹を植えると
鉄の様な重みのある 素晴らしいお茶が取れたことから・・・。素敵な由来ですね。

日本人のもっとも好む中国茶の一つですが
その上品な蘭のような甘味と柔らかな口当たりは最高級の清香鉄観音ならではです。

 淹れ方
ティースプーンたっぷり1杯に 一人分の90℃のお湯をいれ蓋をして1分。

 効 能
体内の過剰な熱を下げ のどの渇きを潤す。
ポリフェノールを含み 老化予防に効き、血中のコレステロール低下にも効果がある。



Bだいこうほう 大紅袍(岩茶)

世界最高峰のお茶、幻の烏龍茶といわれてます。 
岩肌に4本だけ残された樹齢400年の老木から取れる紅袍は
今も国家により24時間の管理がなされ勝手に近づいたりできません。
私たちが飲めるのは 原木から挿し木されたものです。
かつて中国皇帝に献上され、17世紀には欧州の特権階級にも愛された重みのあるお茶です。

 淹れ方
一人分、ティースプーンに2杯に92℃ほどののお湯を注ぎ 30秒〜1分。
濃いめがお好きなら2分。 2煎目以降は長めに蒸らします。 

 効 能
リフレッシュ効果があり 消化を助ける。
ポリフェノールなどが 血脂を下げ細胞の過酸化による老化を防止する。



Cきんせんちゃ 金萱茶

台湾各地で生産されている金萱茶は、女性を中心に若い方にも人気のお茶です。
理由はその香り、ミルクのような甘い香りは別名「乳香茶」ともいわれます。
着香のやさしい自然のふんわりとした甘い香りをお楽しみくださいませ。

 淹れ方
一人分、ティースプーンに2杯に一人分の92℃ほどののお湯を注ぎ 30秒〜1分。
2煎目以降は長めに蒸らします。 

 効 能
柔らかな香りはリラックス効果があります。


Dうんなんとうちゃ 雲南小沱茶

香港で飲茶のおともによく飲まれるのが、プアール茶に属する雲南沱茶です。
「古いものほど価値がある」といわれ
100年、200年ものなど何百万もするような高価なものもあります。

 淹れ方
紙をとり一粒につき 100℃に沸かしたやかん1杯分に入れて2分ほど。
たっぷりと淹れて頂くときに便利です。

         または細かく砕き1/4量を 急須に入れお湯を注ぎ一回目はお湯を捨てます。           再び、お湯を注ぎ、約1数秒 程よい赤茶色が飲み頃

 ※ コレステロールの減少を期待するには・・・・・・・
    一日コップ5杯は飲むと良いようです。
    冷やしても濃くだしても苦味はなく美味しくいただけます。
    特に、お食事中がおすすめですが ごく微量にカフェインが含まれるため
    就寝前にはおすすめいたしません。

 効 能
点心の余分な脂を落とし 胃腸をさっぱりさせてくれる体にやさしいお茶です。
体重の減少のお茶として知られましたが、
正しくはコレステロールの減少効果であり
胃腸の働きを助けながらお腹の張りを和らげます。
おトイレが遠くむくみが気になる方には特におすすめ。



Eめいぐいはなちゃ メイグイ花茶 

薔薇に似ていますがハマナスの花です。
明代の茶書に、マナス入りの緑茶が登場するなどその歴史は古いものです。

 淹れ方
   @カップに 7個〜10個のつぼみをいれます。
  A95度の前後の一人分のお湯を注ぎます。
B蓋をして 1分〜1分30秒蒸らします。

ごく薄い鶯色が最適、濃くなってしまったらつぼみを減らしてください。
これで 3杯ほどいただけます。
紅茶にブレンドする場合は 一人分に対しつぼみを5個ほど一緒に入れてます。
また 香港では雲南沱茶(とうちゃ)や烏龍茶にブレンドしていただきます。
雲南小沱茶の粒を 四等分ほどに割り 
つぼみを10個一緒に急須に入れ、
お湯を注いで2分。5〜8回いただけます。

 効 能
 ビタミンCが豊富で美白効果があります。



Fこうきゅうじゃすみん茉莉龍珠

ジャスミンの香りを吸着させた茶葉を 一つ一つ丸めた高級花茶。
開花前の朝摘みのジャスミンの花を広げ開花した時に上に布を敷き
茶葉を広げ香りを吸着させます。
その工程を何度もくり返したものほど 高級なお茶になります。

 淹れ方
ティースプーンに軽く1杯、一人分の80℃のお湯をいれ 
蓋をして1分〜1分30秒蒸らします。
頂く前に、まず、香りをじっくりきいてみてください。 
4〜5回 くり返しいただけます。

 効 能
リラックス効果もあり リフレッシュと癒しに最適。
就寝前のお茶としてもおすすめ、安眠できます。



Gけいかじゃすみんちゃ桂花茉莉茶 

       グラスのなかで、お茶の花がパッと!咲く可愛い工芸茶。
ジャスミンの葉で紅百合とキンモクセイの花びらを包み込み白糸で縛っています。
他の国にはない、中国ならではの工芸茶です。

 淹れ方
※やや背のある耐熱グラスがおすすめです。

@カップに一粒入れ、熱湯を軽く注ぎすぐに捨てる。サッと洗う意味です。
A熱湯を注ぎ 蓋をして数十秒ほどしたら・・・丸いお茶が開花し小さなキンモクセイが散ります。

色は、薄いぐらいがちょうど良いです、香りを楽しみながら頂いてください。
お湯をつぎ足しながら、一粒で 4〜6杯いただけます。
2煎目からは少し長めに蒸らしてください。

 効 能
ジャスミンの香りに包まれまがら 紅百合が咲き
 キンモクセイの花びらが舞うお茶は疲れた気持ちを癒してくれます。
キンモクセイには健胃作用があります。
花茶と呼ばれるお茶は リラックス効果もあり リフレッシュに最適。
ビタミンCが豊富で美肌効果も期待され 就寝前のお茶としてもおすすめです。



6.中国茶ネーミング物語
中国茶の名前にはどんな由来や物語が残されているのでしょうか?
そのストーリーはお茶の香り似て芳しい、古の香りがします。

@大紅袍(だいこうほう)
「紅い衣のそのわけ」
福建省で採れる高級烏龍茶。
このお茶で病が治った貴人が感謝と敬意を込めて、
紅い衣をお茶の木にかけたことからその名が付いたそうです。

清代から皇帝の献上茶として知られるお茶ですが、
第一世代の茶樹は今も国家が管理するスーパーブランド。
私達が飲むのはその接ぎ木した樹から採れるものです。

A鉄観音(てっかんのん)
「鉄に観音様・・??」
清の時代、茶農が山で見つけた茶樹を観音様の近くに植えました。
鉄のように重い茶葉に育ち、それは素晴らしい風味だったためその名が付けられました。



7.「茶龍」から中国茶器の使い方 『蓋碗について』
■□□■

中国茶器を使いこなせたら、もっと雰囲気ある中国茶の時間が過ごせそうですね
蓋碗(がいわん)と呼ばれるふたつきの茶器は、
その華やかな絵柄の美しさから人気の茶器の一つです。
これひとつで、急須代わりにも、もちろん飲み碗にもなるアイテムです。

「蓋碗」の使い方を、
中国茶教室「茶龍」の茶芸師・小林尚子さんに伺いました♪
上海在住の時に学ばれた本格的な淹れ方をわかりやすくお教え下さいました♪



色々な先生に習いましたが、私はこれに落ち着きました。
この場合作法には拘らず、あくまで気軽にというスタンスで行きたいと思います。
B C E F

1)湯で蓋椀、茶杯を温める。
2)湯をお皿に捨て、茶葉を入れる。(蓋椀の6分の1〜5分の1程度)
3)洗茶。画像のように、やかんから細く湯を出し、外側からゆっくり円を描くように内側へ。
  大体、3回渦巻きを描くようにして注ぐ。
4)蓋椀の蓋をずらし湯を捨てる。火傷注意!
  蓋椀は蓋がわざとぴっちり閉まらないように出来ています。
  蓋をして、隙間無くぴっちりしている箇所を探し、その部分をグッと内側に押し込むように
  ずらして下さい。茶葉もこぼれにくいと思います。
  熱くて持ちにくい場合は蓋を別の手で押さえて構いません。
5)3)のように湯を注いで蓋をし、45秒〜1分程度蒸らす。
6)茶杯をくっつけて、順番に茶水を回しながら入れる。火傷注意!
7)茶杯の底の雫はハンドタオルに載せれば取れますね。
  その他、こぼれた湯を拭けばスッキリ♪
  
*6)の淹れ方は「関公巡城」と呼ばれる伝統の作法でもあります。
  三国志の関羽将軍がお城の周りを巡回する様子を表しています。
  このように廻し入れれば、茶水の濃さをほぼ均一にできます。
  日本もこうして淹れますよね♪

(監修・
『茶龍』の中国茶教室主催の小林尚子氏)


小林尚子(こばやしたかこ)氏
中国労働社会保障部認定 中級評茶員・中級茶芸師
上海暮らしの中で、中国茶の奥深さに惹きこまれ現地で本格的に学ばれる。
帰国後は、中国茶の魅力と美味しさを伝えるお教室オープンにむけ奮闘中♪
ただいま、気軽に楽しめる「お試し中国茶サロン」の生徒さん募集中です♪

8.八宝茶で健やかに
中国では昔、茶葉や果実、樹皮などを煎じて健康の為に飲んでいたようです。
いろいろな健康や美容に良いものを乾燥させ調合し、
中国で縁起の良い数字である「八」種類の具にお湯を注ぎ頂きました。

四川料理のレストランで、高い位置からお湯を勢い良く注ぐ姿を、
どこかで見られたことはありませんか?
四川料理の本場は暑い土地です。暑さの中で体の渇きと疲れを癒す、
健康に良い、そして甘いお茶が求められたようです。
甘味に氷砂糖が入っています。もちろん、もともと氷砂糖は入れないで
ブレンドしてあるものもあるようです。
氷砂糖は必要に応じて調整されると
良いかと思います。はじめは入れずに頂きお茶の加減で氷砂糖を
足していただくのがいいですね。中の具は食べても構いませんので、
時間をかけ、何度か湯を足しゆっくりいただくのがおススメです。

「香蓮」では、いくつかの面白いブレンドの内容の「八宝茶」をご用意しました。
9.茶器の愉しみ
中国茶をよくいただくようになってから、やはり興味がわくのは茶器でしょうか。
中国茶の楽しみは茶器を手にする面白さにもあるようです。
中国茶での茶器は、茶壺(チャーフゥー)蓋碗(ガイワン)茶杯に茶海、茶缶・・・と様々です。
私のお気に入りのそれぞれをご紹介しながら、使い方や特徴をお伝えしたいと思います。

A.茶壺(チャーフゥー)
日本でいう急須にあたります。
有名な窯元は江蘇省の宜興(ぎこう)、宜興茶壺の中でも紫砂(しさ)のものが
上質とされています。宜興茶壺には、朱泥・紫砂・黄泥・黒泥の4つがあり、
それぞれ、朱・紫・黄色・黒の色の石からとれる素材から出来ています。

宜興茶壺の特徴の一つに、お茶の残り香を吸収し易いということがあげられます。
残り香が使うたびに茶壺に香りを重ね、長く愛用されることで、
よりおいしいお茶を淹れることができるようになります。
ですから、なるべく同じグループの中国茶を淹れるようにされるのが良いようです。

私のお気に入りは
宜興紫砂茶壺である、豚の親子がモチーフの茶壺です。
『母子猪(ぶた)の幸福とネーミングしましたが、デザインの可愛さだけでなく、
手持ちも握りやすく、口も大きめで茶葉もいれ易く、何より扱いがとても楽です。
日本の急須と同じ感覚でお使いいただけばよろしいのですが、
中国茶器らしいところは、茶壺の上からお湯をかけて茶壺を温めることができるところです。

また、このタイプは保温効果が高いため、高い温度で抽出した方が良い中国茶に
向いています。例えば、青茶のグループの烏龍茶や鉄観音など、
黄金桂鳳凰単双芝蘭香なども良いですね。

B.蓋碗(ガイワン)
蓋碗は一番好きなアイテムです。
学生のころ、アルバイトしてはセッセと絵柄の綺麗なティーカップを集めていました。
その続きのように、今は、香港や中国でお気に入りの絵柄の蓋碗を探しています。
真っ白い蓋碗や地模様だけの蓋碗もお茶の水色の美しさが際立ち素敵なんですが、
どうしてもカラフルな絵柄は魅力的でついつい目を惹きますね。

蓋碗はとても便利なアイテム。
茶杯として茶壺からお茶を注いでいただくもよし、直接、茶葉を入れお湯を注ぎ
蓋で茶葉を押さえつつ、いただくのもありです。
中国映画のワンシーンで女帝が背筋をピンとさせ、蓋碗を片手に蓋を押さえながら、
静かに茶をすする姿はとても印象的です。

また、磁器製なのでお茶の種類を選ばずに楽しめるのもいいですね。

絵柄は中国の吉祥模様が描かれるものが多いです。
桃や牡丹・芍薬に梅、さらに金魚など・・・その絵柄の可愛さに心が和みます。
有名な窯元の一つは、景徳鎮。磁都と呼ばれ、宋代の真宗皇帝の景徳年間に、
宮廷に納める磁器を作るようになり、元・明・清代を通して宮廷ご用達の窯がおかれ、
さらには中国国内だけでなく日本やアジア・アフリカ・ヨーロッパにまで
広く輸出され今に至ります。

お気に入りの一つは、白菜柄の蓋碗
このフリルの仕上げはここの土でないと出来ないもののようです。
碗の全体に描かれ繊細な絵筆運びが目に浮かびます。
私も、趣味でお皿に絵付けをしていましたので、私がいうのは申し訳ないですが、
その技術の妙を感じます。
私の中国茶タイムの多くは、お気に入りの蓋碗を順番に楽しんでいます

10.花茶三昧のみくらべ

中国茶を6つに分類すると、花を乾燥したお茶はそのなかには入れず
番外編となります。特に花茶好きでもいないと、さほど頂く機会はないものかな?
と思うのですがいかがでしょうか?私は花茶を紅茶に浮かべたり、
菊花であればプアール茶と混ぜたりしてなら良く頂きます。
今回は、花茶をストレートでシンプルに頂いてみたいと思いました。

A.メイグイ(右)
茶薔薇の香りがしてすっきりとした後口。
明代の茶書にも緑茶とブレンドされ登場するなど、古くから
愛されてきた香りです。ポイントはあまり抽出時間をおかないことかも。
苦味がでてしまい台無しです。やはり、紅茶との相性がいいですね。

B.菊花茶(左)
おなじみ菊花茶は菊の香りがツーンと身に染みます。
中国では昔は薬扱い、今でも、目や肌によいとされ健康をつくるとして重宝されてます。
信じられないくらい菊の花がぱっ〜と花咲き見るも愛らしいお茶。
はちみつを少し落として頂くのもおすすめ。気持ちが落ち着く香りです。

C.ジャスミン茶(左)
こちらはジャスミンの花のみです。
葉の茉莉龍珠の方がはるかに香りが強いのですが、花だけのものは、
とても香りがソフトでお茶にした時に甘い心地よい飲み口です。
葉の方が高級ということもあり、さほどの期待もなかったのですが・・・
意外に??美味しくて気に入りました。多少長く抽出しても大丈夫!
最後まで甘みのあるお茶です。小さな白い花びらがゆらゆらと繊細で可愛い。
ストレートでいただくのが美味しいですね。


D.桂花茶(右)
これは、抜群の香り、金木犀の花です。まさに金木犀!お茶自体はとくにクセ
もなく飲みやすいものです。香りを存分に愉しんでいただけるかと思います。

これはお菓子にもアレンジできそうな感じです。ゼリーにとじこめてもいいですね。
お茶は薄黄色で、白いカップがおすすめです。

花茶の淹れ方

花茶はお湯を注ぐと、かなり広がりお茶が抽出されます。ポイントは少なめに
ティーカップなら1つまみ程度でよいかと思います。多すぎては苦味がでてしまいます。
1、小さじ軽く1杯を蓋碗またはティーカップへ。お湯をすこし注ぎすぐに捨てます。
2、改めてお湯を注ぎ数秒〜1分。
何度か繰り返しお湯を足しては頂けます。

◆ひとこと◆

4種の花茶を次々と淹れると、お部屋の中に、自然な草花の香りが漂います。
優雅な癒される香りでゆったりとした気持ちになれますね。
花茶の魅力は何よりもこの香りでしょうか。あわせて、乾燥した花が湯を含み、
徐々にふっくらと花開く様は愛らしく、目にも鮮やか。まさに癒しのお茶ですね。
古の人々が花茶をいただいたのも薬としての効用もさることながら、
優雅なこころの時間を愉しんだのではないでしょうか。

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